高橋敏彦 乾漆 石目花器 青 小
11月に展示会を行った漆芸作家の高橋敏彦さんの作品です。
高橋さんは横浜のアトリエにて、漆と木工の多彩な技術を駆使し、椀や盆、酒器など様々うつわを制作されています。
幾度にも重ね塗られた高橋さんの漆器は深い色味と光沢のバランスから不思議な透明感を感じ、覗いていると漆の中の世界へ吸い込まれそうになります。
長く使い込むことで漆は光沢が増し、より良い質感となって育っていきます。
高橋さんの作品は長く使うことを考えて作られているので、展示会の際にも何十年も愛用しているというお客様も多かったので印象的でした。
ですのでお直しも可能です。
こちらの「石目」のシリーズは、支持体に麻布を貼り漆を定着させる「乾漆」の技法で作られています。
発泡スチロールで型を作り、麻布と漆を何重にも重ね、発泡スチロールを溶かし出します。
そこから世界各国の細かな砂と顔料が混ぜられた漆で仕上げています。
内側にももちろん漆がかけられているので、長時間水が入っていても全く問題ありません。
花留めまでついているとても優れた作品。
■サイズ:直径 105mm × 高さ 50mm
■重量:85g
■材質:乾漆
■質感:マット / なめらか
■電子レンジ:✕ / 食洗器:✕ / オーブン:✕
*ひとつひとつ手づくりのため、サイズ・色・重量に若干の個体差があります。あらかじめご了承ください。
<高橋敏彦 / Toshihiko Takahashi>
1942年 東京生まれ
1965年 武蔵野美術大学実技専修科油絵卒業
1974年 大西長利氏に漆芸を学ぶ
1980年 日本クラフト展「日本クラフト賞」受賞 1993年 ぬりの系譜展 (東京国立近代美術館)
1996年 現代日本漆芸展 (ニューヨーク、デンバー) その他 個展多数 / 現在横浜にて制作