藤内紗恵子 いれこちょこ四段 空
藤内さんは「日常を華やかにする器」をコンセプトに、焼き物の里の一つとして有名な多治見で活動されています。
通常磁器の作品は、生地の白さと均一な釉薬が特徴ですが、藤内さんの作品は磁器土にガラス釉薬をかけ、焼成し、貫入や垂れ、そして美しい色味が出るように作られています。
ろくろでひとつずつ制作されているので、一点ごとに手作りならでは違いが楽しめる器です。
こちらは小鉢型の入れ子の小さなおちょこ四段で、精巧に作られた器にそれぞれ空色の釉薬が丁寧に掛けられた何とも可愛らしい逸品です。
まるでマトリョーシカのような小さなおちょこの中にも空釉の垂れと、底に現れる貫入が見られる美しい作品です。
■サイズ:大から小/ 直径66・58・45・30mm × 高さ23・25・28・31mm
■重量:約116g
■素材:磁器
■質感:つるつるしています。
*ひとつひとつ手づくりのため、サイズ・色・重量に若干の個体差がございます。
<藤内紗恵子 / Saeko Fujiuchi>
藤内さんは岐阜県多治見市にて作陶されています。
磁器土の白さとガラス釉の取り合わせは相性の良い反面、貫入が入ることや窯のなかで釉薬が流れすぎたりと扱いが難しいとされているのですが、そこに挑戦し、精巧な作り、そして景色の美しいうつわを制作されています。
1983年 滋賀県草津市生まれ
2006年 岡山県立大学デザイン学部工芸工業デザイン学部 セラミックデザインコース卒業
2011年 多治見市陶磁器意匠研究所 技術コース修了
2012年 同所 セラミックスラボ 修了
2013年 個展(陶林春窯・多治見)
2015年 中韓日陶芸交流展(陶渓川美術館・景徳鎮)
2016年 個展(Gallery 子の星・代官山) / 工芸都市高岡クラフトコンペティション入選 / そば猪口アート公募展 入選