独自の技法で漆を重ねた木のうつわは、静かな存在感があり、使うたびに少しずつ風合いが深まっていきます。
今回掲載しているのは、盆皿や菓子切、椀など、日々の食卓で活躍するかたちを中心に揃えています。
展示写真では伝えきれない質感や奥行きのある色合いも、ぜひページでご覧ください。
また現在、実店舗は夏期営業中です。 今週は8/10(土)・11(日)・12(月・祝)のみ営業いたします(12:00〜18:00)。
涼を感じるガラス作品や、落ち着いた佇まいの漆や陶のうつわなど、常設展示もゆったりとご覧いただけます。
暑さの厳しい折ではありますが、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
<荒川連太郎 / Rentaro Arakawa>
1983年 東京都立川市生まれ
1988年 静岡県南伊豆町へ移住
1997年〜2012年 バンド活動でベースや作曲を担当、各地へ旅に出る
2012年 昭島市にて工房を設立、独学で木工をはじめる
2016年 古物の使い込まれた漆器に出会い漆をはじめる
@rentaro_arakawa | #荒川蓮太郎
後藤奈々さんは新潟県新潟市を拠点に制作されています。
半磁土を使った作品は、なめらかな手触りと端正なフォルムに加え、星々の煌めきのような結晶模様が印象的です。
泉澤千景さんは「パート・ド・ヴェール」と呼ばれる技法で、ガラスの粉や欠片を焼成して作品を形づくっています。
ガラス素材そのもののの美しさを静かに引き出しながら、うつわやオブジェに独自の表情を与えています。
長野県で作陶されている降幡未来さんは、自然の風景から着想を得て、釉薬の重なりによる奥行きある色彩を表現しています。 マットな質感と柔らかなフォルムが調和したうつわは、日常にそっと寄り添います。
夏の始まりの時期に始まる3人の作風から、今回は『葵月』というタイトルを添えました。
それぞれの素材が織りなす、涼やかで奥行きのある空間をぜひご覧ください。
<後藤奈々 / Nana Goto>
1982年 新潟県生まれ。
京都で学び、笠間焼の窯元を経て、現在は地元・新潟で作陶。
@nanagoto7 | #後藤奈々
<泉澤千景 / Chihiro Izumisawa>
1993年 岡山県生まれ。
東京と武蔵美で学び、2025年に長野県富士見町へ工房を構える。
@izumisawa_glass | #泉澤千景
<降幡未来 / Miki Furuhata>
1987年 長野県生まれ。
染織を学んだ後、陶芸へ。現在は長野を拠点に活動。
@miki_furuhata | #降幡未来
ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
今月は中旬までは常設展示にて営業しています。
写真1,2枚目は、饗庭三七子さんの黒のガラス作品。
艶を抑えたマットな質感が印象的で、光を柔らかく映しながらも、どこか芯のある佇まい。
シャープな形も相まって、静かな存在感があります。
こちらはオンラインショップでもご購入いただけます。
オンラインには、船串篤司さんの作品をはじめ、新着の品々を多数掲載しています。
ぜひそちらも御覧ください。
<饗庭三七子 / Minako Aiba>
1994年 愛知県生まれ
2016年 名古屋芸術大学 工芸領域卒業
2017年 関東にて工房勤務
2021年 新世紀工芸館 研修修了
現在は愛知県を拠点に活動を行う
<吉田欣司 / Kinji Yoshida>
1986年 大阪府生まれ
2012年 ICSカレッジ・オブ・アーツ卒業
2016年 京都府亀岡市にて独立 | 主にオーダー家具を制作
2020〜2023年 県立施設にて木工指導員、里山コーディネーターとして活動
2023年 作家活動開始
2024年 大阪府箕面市に工房移転
<Keicondo / ケイコンドウ>
1981年 茨城県笠間生まれ
2006年 茨城県窯業指導所 成形・釉薬 修了
2007年 ボリビア国へ陶磁器隊員
2009年 笠間市にて独立
<都築明 / Akira Tsuzuki>
1980年 宮城県仙台市生まれ
2005年 東北芸術工科大学大学院卒業
長崎県波佐見町にて築窯
船串さんはこれまでに企画展に二度ご参加いただいておりますが、今回は弊店での初個展となります。
船串さんの作品はシャープで洗練されたデザインが特徴でありながら、実際に手に取り、日常の食卓で使用することで、その本質的な魅力がより一層感じられます。
しっかりとした質感と存在感を持つ器は、料理を引き立て、食材の魅力を最大限に引き出します。
シンプルでありながらも記憶に残る造形美を兼ね備えており、多くの料理人や料理愛好家からも支持を受けています。
ぜひこの機会に、船串篤司さんの作品を手に取り、その魅力を感じていただければ幸いです。
<船串篤司 / Atsushi Funakushi>
1979年 茨城県水戸市生まれ
2003年 酒井茂樹氏に師事
2008年 茨城県窯業指導所 釉薬1科修了
2009年 笠間市にて独立
@atsushifuna | #船串篤司
色と色、かたちと質感の境目を、まるで光で縫い合わせるように。
キムさんは、フュージングと吹きガラスを組み合わせた独自の技法で制作を行っています。
ひとつひとつのガラス片から色と模様を生み出し、それらを組み合わせて板状に焼成。
さらに吹きガラスで立体へと成形し、サンドブラストでマットな質感に仕上げた後、丹念に磨きをかけて作品が完成します。
色面が重なり合う様や、光を透かしたときの美しさは、韓国の伝統的な布細工「ポジャギ」を思わせる趣もあります。 ガラスという素材から生まれるやわらかな色彩の重なりと繊細な表情をどうぞご覧ください。
<キムドンヒ 金東希 / Donghee Kim>
1989年 韓国晶原市生まれ
2014年 神戸芸術工科大学 卒業 / 武蔵野美術大学大学院 入学
2016年 武蔵野美術大学大学院 卒業 / 富山ガラス工房 所属
2021年 埼玉県にて工房を構える
@donghee.glass | #キムドンヒ #金東希 #dongheekim