早水さんの作品は、和紙を漉くところから始まります。和紙作りの全工程を自ら行い、木の板などの支持体に漉き上げた和紙を貼り付け、天然染料や漆を重ねて仕上げる「一閑張」という手法を用いています。
この伝統技法を独自に発展させ、菓子器や皿、盆、箱といった普段使いのうつわから、花器やオブジェに至るまで、多様な作品を生み出されています。
漆には砥粉や桜島の火山灰、金属粉などを混ぜ合わせて層を重ねることで、独特の風合いと重厚な見た目を生み出しますが、実際に手に取ると驚くほど軽やか。
漆器と同様、直接食べ物を載せることができる実用性も兼ね備えています。
今回展示されている作品には、さまざまな表情があります。
「拭き漆」の漆そのものの深み、「白蒔地」の落ち着いた質感、「青蒔地」「黒蒔地」の静かな力強さ、金属素材を取り入れた「錫白蒔地」「アルミ蒔地」の鈍い輝き。そして「灰蒔地」は、鹿児島の火山灰を使用した早水さんの地元への想いが感じられる一品です。
これらの作品は、ひとつひとつが重ねられた時間と手間の結晶です。
その存在感は日常の中でこそ映え、使い込むほどに深まる魅力があります。
ぜひ早水さんの作品を通じて、和紙と漆が織りなす世界をじっくりとお楽しみください。
たくさんの作品をオンラインに掲載しております。
普段の生活に取り入れたくなる特別な一品が、きっと見つかるはずです。
<早水恵一郎 / Keiichiro Hayamizu>
鹿児島生まれ / 多摩美術大学卒
岐阜の美濃にて手漉き和紙の工程を学んだ後、地元の鹿児島にて紙漉きを始める。
愛知県で活動されている饗庭さんは、マウスブロー・ブラスト加工・キルンワークなど様々なガラス技法を組み合わせ、オリジナリティ溢れる作品を作られています。
今回は色の入ったシリーズも登場します。
阿部有希さんは愛知県豊橋市で作陶されています。
陶土に白い化粧土を使った技法を中心に、罅(ひび)模様を削り描く手法や大胆な模様を筆で描いた鉄絵、金属感が強く出るブロンズ釉を使い分け、デザイン性の高いうつわを作られています。
素材や技法は違えど、おふたりの作品には自然的な「動き」と「柄」がございます。
それぞれの作品の持つ美しさ、そして楽しさをご堪能いただきたいです。
<饗庭三七子 / Minako Aiba>
1994年 愛知県生まれ
2016年 名古屋芸術大学 工芸領域卒業
2017年 関東にて工房勤務
2021年 新世紀工芸館 研修修了
現在は愛知県を拠点に活動を行う
@aiba.minako | #饗庭三七子
<阿部有希 / Yuuki Abe>
1983年 愛知県生まれ
2006年 筑波大学芸術専門学群建築デザイン専攻卒業
2009年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2014年 建築設計事務所での勤務を経て、地元愛知にて作陶を始める
@uuabe | #阿部有希
長崎県波佐見市で制作されている都築明さんは、黒い土と深みのある青緑の釉薬が美しいうつわを作られています。
様々な表情を見て取ることができる釉薬の景色は、飽くことはなく、現代的なフォルムと相まっていかなる料理とも馴染みます。
青緑の釉薬の他には、銀彩の作品にも力を入れており、昨年からの新作の赤土を使った作品もございます。
考え抜かれた使いやすいうつわの重心、そしてしっかりと焼き締まった堅牢な作り。
非常に使いやすく長く付き合える作品ばかりです。
都築さんの織りなす深く雄大な作品の世界に足を踏み入れていただきたいです。
<都築明 / Akira Tsuzuki>
1980年 宮城県仙台市生まれ
2005年 東北芸術工科大学大学院卒業
長崎県波佐見町にて築窯
@tsuzukiakira | #都築明
本日の18:00より、前回の展示会の饗庭三七子さんと陶芸家の阿部有希さんの作品販売が始まります。
作品の詳細とお写真は既にご覧いただけますので、ぜひオンラインショップにお越しください。
愛知県で活動されている饗庭さんは、マウスブロー・ブラスト加工・キルンワークなど様々なガラス技法を組み合わせ、オリジナリティ溢れる作品を作られています。
今回は色の入ったシリーズも登場します。
阿部有希さんは愛知県豊橋市で作陶されています。
陶土に白い化粧土を使った技法を中心に、罅(ひび)模様を削り描く手法や大胆な模様を筆で描いた鉄絵、金属感が強く出るブロンズ釉を使い分け、デザイン性の高いうつわを作られています。
素材や技法は違えど、おふたりの作品には自然的な「動き」と「柄」がございます。
それぞれの作品の持つ美しさ、そして楽しさをご堪能いただきたいです。
<饗庭三七子 / Minako Aiba>
1994年 愛知県生まれ
2016年 名古屋芸術大学 工芸領域卒業
2017年 関東にて工房勤務
2021年 新世紀工芸館 研修修了
現在は愛知県を拠点に活動を行う
<阿部有希 / Yuuki Abe>
1983年 愛知県生まれ
2006年 筑波大学芸術専門学群建築デザイン専攻卒業
2009年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2014年 建築設計事務所での勤務を経て、地元愛知にて作陶を始める
先月の展示会の徒爾さんの木工作品、松岡さんのガラス作品をアップしております。
それに加え、常設のミウラユリナさんのパートドヴェールの作品、船木智仁さんの新作の白漆の作品なども一緒に載せております。
久々にたっぷりとアップできましたので、ぜひご覧いただけれると嬉しいです。
よろしくお願いします。
<徒爾 -toji- 谷本敦子 / Atsuko Tanimoto>
1974年 大分県国東半島生まれ
2009年 広島にて古道具屋を始める
現在は古道具屋を営みながら、木工作家としての活動を行われています
<松岡ようじ / Youji Matsuoka>
1967年 広島県生まれ
1990年 多摩美術大学 卒業
1993年 山梨県足和田村大嵐に工房を設立
2009年 神奈川県大和市に工房を移転
<ミウラユリナ / Yurina Miura>
1988年 岐阜県に生まれ
2012年 金沢美術工芸大学デザイン科卒業
2015年 都内デザイン会社に勤務後独立
2019年 自宅に工房「Nakaya」を構えパートドヴェールの制作を開始
2024 年 岐阜県多治見にアトリエを移す
<船木智仁 / Tomohito Funaki>
2015年 富山工業建築科卒業
2017年 職藝学院家具大工コース卒業
2017年 shimoo design入社
2021年 Tomohito Woodworks 独立