先月開催いたしました早水恵一郎 個展『層』の作品をオンラインショップに掲載しております。
本日の18時より販売開始いたします。
早水さんは紙漉きの基本を岐阜の美濃で学び、地元の鹿児島で独学にて和紙を漉き続けています。
自身で漉いた和紙を竹や木地に貼り、天然染料や漆を使って強度や風合いを出す「一閑張」という手法を使った作品を制作されており、その種類は菓子器や皿、盆、箱など普段遣いのうつわを中心に花器やオブジェなど多岐にわたります。
折敷や箱などに使用される染料の種類は、「柿渋鉄媒染」「藍染」「黒弁柄」を主に使用し、染めていない紙そのものの色の「未晒」もございます。
漆を使用した作品のラインナップは、シンプルな「拭き漆」、砥粉を混ぜた白漆を使用した「白蒔地」、顔料を加えた「青蒔地」「黒蒔地」、金属素材の錫を加えた「錫白」、そして新作の鹿児島の火山灰を使用した「灰蒔地」、オブジェなど食器以外のものにのみ使用される銅錆漆を使用した「緑青」などがございます。
早水さんの作品から浮き立つ、紙を漉くことからはじまる、重ねられた時間と手間、込められた思いや考え感じながら使っていただければと思います。
【早水恵一郎 個展『層』オンラインショップ】
https://www.maholo.net/shop/category/hayamizukeiichiro/
<早水恵一郎 / Keiiichiro Hayamizu>
鹿児島生まれ / 多摩美術大学卒
岐阜の美濃にて手漉き和紙の工程を学んだ後、地元の鹿児島にて紙漉きを始める。