芳賀稔 埋め焼き 浅ボウル 白 6寸
広島県世羅町で作陶されている芳賀稔さんの作品です。
芳賀さんは、陶芸の産地・岐阜で美濃焼を学び、その後自動車工場で働きながら作陶家としての活動してましたが、創作活動に専念するため、2010年に出身地の府中市からほど近い世羅町に工房を開きました。
作品は、自然の美しさや厳しさを感じるダイナミックな無機的印象に対し、シンプルな造形に加わる若干の人間的な柔らかさという正反対の印象を同時に内包しています。
「埋め焼き」の技法は、素焼き→釉薬をかけての本焼→その後に割木に埋めて再度焼き上げる独自の手法です。
失敗する可能性がとても高い手法ですが、その分複雑な表情を持つ焼き物に仕上がるため、芳賀さんは熱心に向き合っています。
新作の「剥白」は白系の釉薬を使った作品ながら、複雑なマットな白の質感と土と金属の間のような風合いを持つ作品です。
価格帯も手に取りやすく、シンプルなカラートーンは料理を引き立てます。
「銀彩」のシリーズは銀をふんだんに使い、厚みや積層感のある風合いを生み出しています。
ギラツキは抑えられ、一つの金属的な質感としてうまく土と調和した作品群です。
様々な技法を使い分ける芳賀さん、ぜひ生活に取り入れてみてください。
■サイズ:直径 18cm 高さ 4cm
■重量:約 330g
■質感:細かな土のザラつき
■材質:陶器
■電子レンジ:△ / 食洗器:× / オーブン:×
*芳賀さんの作品は偶然性を大切にされているので個体差が大きいです。
写真は同じサイズと技法の一点ですが、それぞれ柄が異なりますので、一例のイメージとしてご判断いただければと思います。
「剥白」よりも「埋め焼き」の方がランダムな性質が強いです。あらかじめご了承ください。
<芳賀稔 / Minoru Haga >
1983年 広島県府中市に生まれる
2008年 多治見市陶磁器意匠研究所修了 卒業制作課題賞
2012年 第24回土岐市織部の日記念事業 第5回現代茶陶展 TOKI織部奨励賞
2013年 第25回土岐市織部の日記念事業第6回現代茶陶展 入選
2014年 広島県世羅郡世羅町に薪窯を作る